こんにちは。 ゲスト さん 
会員登録 ログイン
SOLA株式会社
自然エネルギー拡大・有機農業推進・森林資源活用
HOME
新しい被災者支援として
呼びかけ
補助金目的の住宅用太陽光発電は損
激安太陽光発電急ぐな
SOLA第1号発電所稼働
「月々の電気代が高くなる」は変えられる
太陽光発電始めるなら事業用10kW以上で!
電炉メーカー各社へのご提案
自宅に付けるという発想を変えませんか?
事業用ソーラー発電、機器・設計・施工・専用保証をパッケージ化
アンペア低減のススメ
出前エコ会議
SOLA株式会社と南相馬市・福島県との関わり方
イノベーションズアイ・アワード2013・投票にご協力を
計画消費で健全家計
南相馬市復興計画
SOLA第1号発電所稼働 のんびり村レポート

今年(2012年)4月30日、SOLAの企画による第1号自然エネルギー発電所が稼働しました。
SOLAは元々
「自然エネルギーを個々の市民が自分で持ち、エネルギーを自給することで自立した個を築こう」という市民を社会に広げるのがその目的です。
それは自前の発電所でできた電気を自ら使う。
あるいはその電気を売って、そのお金で他からのエネルギーを買う。
と言うようなエネルギーの自給自足を目指したいわけです。

今回稼働した第1号の自立型太陽光発電所はソーラーパネルとバッテリーの組み合わせにより、電力会社に頼らなくても24時間365日電気がある生活ができる、あるいは仕事が続けられるというものです。

そしてそれは東北の被災地を応援したいという希望を持つ企業の応援で設置できました。
スマートプラス(株)http://smartplus.co.jp/の木村社長とお会いしたのは2月上旬のある日でした。

その日、私はSOLAのビジネスモデルを説明し、エネルギーの自給や資産を増やす利殖目的(再生可能エネルギー買い取りに関する法律で自然エネルギーは事業をして利益が出る固定価格が20年間保証)だけでなく、
「太陽光発電装置オーナーとして被災地が支援できる仕組みが提供できる」ことを説明しました。
すると木村社長から「被災東北3県に各2件程度の支援を2月中にしたい」との申し出がありました。
一機4キロワット程度、市場価格で225万~250万円相当、総額1250~1500万円相当(これは買電の電気代に換算すると総額2000~2500万円相当を20年間に渡って寄付し続けること)です。
SOLAとしては初の大型案件であり、是非ともこれを成功させ軌道に乗せたいと、この事業に当面集中することにしました。

私はfacebook等で呼びかけ具体的に困っている被災地を人の繋がりのあるところから複数候補をリストアップし、実際に現地視察しました。先行して選んだ2件はいずれも宮城県でした。ソーラーパネルの設置場所の情報提供などをスピード感を持って提供頂きたました。

3月14日、海外事業などを手がけてお忙しい木村社長日程調整、のんびり村と言う体験民宿を営む漁師さん宅と小さき花市民の放射能測定室仙台(以下小さき花と言います)を開設した有機農家を視察しました。
新幹線で仙台に入り、レンタカーを借りようとしましたが、復興バブルにわく仙台市は予想通りレンタカーはどの会社も売り切れでした。レンタカーの手配は木村社長にお願いしてありましたが、東北3県の現状を見たことがなかった木村社長は軽く考えていたようです。
仕方ないので、小さき花の石森さんにお願いして軽四を借り、石巻市尾ノ崎字宮下、のんびり村へ向かいました。
途中多数の犠牲者を出した大川小学校で犠牲者のご冥福をお祈りし、海の中を延びる土砂で盛り上げられて県道をのんびり村に向かいました。
全く家が無くなったところも、家の形は残っているけれどの無残な姿になっているところにも見る度に心を痛めます。

避難住宅から自宅に通っている村長の坂下健さん夫婦にお会いし、現状をお聞きしました。
木村社長は「民宿と自宅の両方が普通の状態程度に使えるような自立型発電所にしたい」と申し出て頂き、私もほっとしました。
それまで他のボランティアの方が600ワットの太陽光パネルと蓄電池を2個付けていましたが、それは「夜8時ぐらいまでの電灯しか使えない」と言う事で、「保健所の許可も取り事業を再開したいけど冷蔵庫が動かないのがネックだ」と嘆いておられました。

私がのんびり村を選んで木村社長にお勧めした理由は、
被災の状況、太陽電池の必要度(5年先まで東北電力は電気を送電しない模様です。)、地域社会への影響度、前向きな生き方(船が流されたため新しき購入し、事業再開に挑戦しています。)

後日使用電化製品の数、ワット数、使用時間帯の一覧表を送ってもらうことになり、のんびり村を後にしました。

太陽電池の設置時期は4月の中旬までは牡蠣の収穫などでお忙しいと言う事で、4月30日に工事をすることになりました。

4月29日の夜11時スマートプラスのある千葉県鎌ヶ谷市を資材や機材を積んだトラック2台、ワゴン車に日本中国モンゴルの混成スタッフ10名余が分乗して一路東北道を北上しました。

2012年4月30日朝6時頃のんびり村に到着し、早速工事を始めました。

のんびり村のお母さんにはお昼やおやつなどを作って頂き、夕方には村長さんが牡蠣の網焼きをごちそうしてくれました。

その日は全ての工事が終わるのは夜8時ぐらいまでかかりましたが、既に電気は使える状態になっており、約14ヶ月ぶりにのんびり村で普通に電気が使えるようになりました。
こんな前向きな方々が14ヶ月も放っておかれる国や行政、電力会社の無策人情のなさが改めて感じられました。

その晩はのんびり村の民宿に泊めて頂き、翌朝5時頃小さき花に向けてSOLA第2号自然エネルギー発電所設置工事に出発しました。
(C) SOLA株式会社(SOLA Inc. All rights reserved.)